ペイント3D活用講座

ペイント3D活用講座

Windowsの「ペイント3D」アプリは、従来の「ペイント」アプリが進化した新しいアプリで、3Dというと難しく感じますが、「ペイント」アプリのように手軽にパソコンで絵を描いたりできるだけでなく、アプリに用意されたツールで3Dの立体も簡単に作成することができます。

ペイント3Dの特徴

ペイント3Dの画面

Windows10で標準でインストールされている「ペイント3D」はUWP(ユニバーサル・ウィンドウズ・プラットフォーム」アプリです。

UWP版アプリは、パソコンだけでなくスマホやタブレットなどさまざまな端末で同じように利用できるアプリで、Microsoft Storeの他のアプリ同様にMicrosoftが管理するインターネット環境で動作する安全性の高いアプリで、画面構成もシンプルに統一されています。

 

①メニューでは、保存やエクスポート・設定などをおこなう画面が表示されます。

 

②メインのメニューには各機能のアイコンが並んでいます。また右には各機能のオプションが表示されます。

左から[ブラシ]でブラシの選択や設定をして、2Dや3Dへ自由に描写することができ、[2D図形][3D図形]ではそれぞれ右側のオプションから機能を選択して簡単に好きな図形を作成できます。[ステッカー]は作成した図形に用意されたステッカー(スタンプみたいなイメージ)やテクスチャーを貼って(オリジナルで作成も可)仕上げていくことができます。

[テキスト]は通常の文字の他に3D効果の文字も作成できます。

[効果]は主に3D作成時の光の当たり方を設定することができます。

[キャンパス]は上図で魚が描写されてる作業スペースの表示・非表示や透過設定・サイズの変更ができます。

[3Dライブラリ]はRemix3Dにあるクリエータが作成した3Dオブジェクトを取込んで利用することができます。

 

③マジック選択では、選択した画像の複雑な形をを簡単に切り抜いてくれる目玉機能です。

 

④トリミングは指定した四角に範囲を切り抜いてくれる機能です。

 

⑤Mixde Realityとは、パソコンにカメラが無いと表示されませんが、現実空間と仮想空間を混合して表示することができます。ポケモンGOのような世界を簡単に作成できます。

 

⑥3D表示は、平面状態と立体状態を切り替えることで3Dの制作時に役立つ機能です。

 

⑦拡大・縮小は、キャンパスの拡大・縮小をすることができます。

 

⑧その他のオプションでは、スクリーンショットなどその他の機能を利用することができます

マジック選択機能

マジック選択

画面のように複雑な湖の範囲を選択するだけで、色の差の大きい輪郭に沿って切り抜くことできます。人物など複雑な切り抜きにも活用できます。1度で正しい範囲が選択されなくても、マウス操作で範囲の追加や削除などが簡単におこなうことできます。

なお切り抜いた画像の背景はAIが自動的に補完してくれてましたが、2018年8月14日現在その機能がアプリのバージョンアップで利用できなくなっています。とても便利な機能だったので復活することを望みます。

画像合成

画像合成

画像の背景を入れ替えたり、重なり具合を立体的に調整して画像を合成することができます。

3Dオブジェクトの作成

3Dオブジェクトの作成

2Dで描ける直線や曲線・図形の他に、3Dの人物や犬・猫・魚・立方体などがあらかじめ用意されています。これらを利用して3Dオブジェクトに色を塗り、オリジナルの作品を作ることができます。

ビデオの作成

作品の制作過程をMP4形式のビデオとして作成することができます。

Mixed Reality

「ペイント3D」で作成した3D作品をパソコンのカメラの中に混合させることができます。ポケモンGOをイメージしてもらうと分かり易いと思います。これらはMicrosoftが描く将来のパソコンのイメージを少し体感できる機能です。

最後に

「ペイント3D」はUWPアプリですので、知らない間にバージョンアップされて機能も変化してきています。今のうちに基本機能を抑えておきましょう。

市民パソコン教室長野校では、新たに「ペイント3D活用講座」を追加しました。

ネットでの講習も可能ですので興味のある方はお気軽にお問合せ下さい。