Fall Creators Update後のパソコントラブル
2017年10月17日Windows10の大型アップデートが公開されましたが、今回もアップデート後のパソコンのトラブルがいくつか報告されています。
Windows10の不具合というよりも、対応するウィルス対策ソフト(ウィルスバスターなど)。TV/動画視聴アプリなどやビデオボード関連の不具合。ドライバーやWindows10の省電力機能などが原因で、パソコンが起動しないとか画面が青くなって固まるなどの事例が報告されています。
ウィルスバスターなどはさっそく対応バッチが公開されていますが、今後各アプリやドライバーなども順次対応していくと思われます。
2017年春のCreators Updateの場合は公開から、アップデートのお知らせがパソコンに表示されたのは1か月でしたので、一般のユーザーは不具合が解消された2・3か月後のアップデートのほうが良いでしょう。
Windows 10 Fall Creators Updateの概要
毎年春と秋に公開されるWindows10の大型アップデートは今回で4回目となります。
今回はWindows 10 Fall Creators Updateという名称でよばれ、Windows10のバージョンは[1709]となります。
多くの新機能や機能強化がはかられますが、注目点は以下の通りです。
- Fluent Designの採用(電卓アプリなど一部に採用)
- MR(複合現実)対応
- OneDriveのファイルのオンデマンド
- ペイント3Dの利用を推奨(ペイントはWindowsアプリストアからの提供)
- My People(タスクバーに表示)
- Microsoft Edgeの機能強化
- コントロールパネルに代わる[設定]の機能強化
- モリサワフォント「UDデジタル教科書体」の追加
Fluent DesignとMRについて
Microsoftは、Windows10に限らずMR(複合現実)を同社製品のユーザーインターフェースに、Fluent Design(フルーエントデザイン)というコンセプトの採用を進めていてWindows 10 Fall Creators Updateでは電卓アプリなどで採用されました。これは背景が厚いすりガラスのように透けて見えるデザインで、Windows10の2Dの世界では目新しく感じるだけですが、MR(複合現実)の世界では複雑なコンピュータの世界をフラットでシンプルで奥行きのある世界として表現するものとして今後もWindows10に多く取入れられていく手法となるでしょう。
最後に
パソコンの状態を過去の時点に戻せる「Timeline」やクリップボードにコピーした内容をクラウド経由で共有できる「Cloud Clipboard」などの新機能は次期大型アップデートに見送られ、従来の機能強化が多い内容となった印象です。アップデートは必要ですが、急いで行うことなく様子をみて対応しましょう。
Windows10の困りごと相談は市民パソコン教室長野校までお気軽にお問い合わせください。